記事一覧

白銀の姫騎士

【名前】スピラーレ・アルジェント・デラ・ベリタ spirale argento d'verità(真銀堂透流)
【所属】ライラ聖王国/十二人議会『Hibiscus』
【経歴】聖王国でも南端、火山帯の“緋の国”に程近い辺境伯爵家の末娘。
──曰く。
≪銅のように撃ち伸ばせ、硝子のように磨ける。銀の輝きを湛え、黒ずみ曇ることがない。鋼をしのぐ強さを持ち、羽箒のように軽い。≫

ミスリル銀の有数の産地を押さえ、その精錬、鍛造技術を独占するアルジェント家は、王家の要請に応じて良質な武具、防具の供出を行い、その度に発言力を強めてきた“技術立国”である。
だが宮廷のサロンにおいて、山出しの田舎者、と放言するものも少なくなく、そうして謗られた初代当主からの伝統で、“南の都”とも称される程、他国からの最新の情報、芸術、文化、技術を、貪欲に。その財力を背景に蒐集し続けている。

擁する、白銀の甲冑に身を包んだ、螺旋槍聖騎士団は、聖王国でも有数の防衛力を誇り、アルジェント家始まって以来、南方より国境線を侵犯されたことは唯の一度のみ。

兄、姉は領地運営に奔走する中、スピラーレは槍を手に、馬を駆り戦場を駆ける事を好む戦姫。前述の背景の下、そこらの姫君では太刀打ち出来ない程の礼法、教養、芸事を仕込まれた彼女は、王女殿下の覚えも目出度く、十二人議会の議員に選出される事となるのだった。

──そのひととなりは、一言で言って石頭。
鋼の頭と言ってもいいレベルで保守的。

辺境の出であるだけに、異種異民族については概ね寛容でありながら、
見知った者は“内”と“外”に分別され、その対応の違いは天地の差。

リコルタの奔放な言動に眉を顰めているのは主に彼女。

『──シニョリーナ・ガリアーノ。ちょっとお話がありますの。そこにお座りなさい。いえ、床でなく……椅子くらいはお使いなさいな?』(いくらなんでも、ってツラしつつ)

トラックバック一覧

コメント一覧